「Born in the U.S.A.」

変革のための選挙

 ブルース・スプリングスティーンは好きだけど、「Born in the U.S.A.」はちょっと好きになれないという方はいませんか?
実は、私も勘違いしていたようで、あまり好きではありませんでした。この曲が、強いアメリカ、ナショナリズムの象徴のように感じらていたからです。でも、本当は、「こんな国に生まれてきてしまった…」というやるせない思いがこめられていたことを知りました。 かつて、レーガン元大統領が大統領選挙の時に愛国心を煽り立てるようにこの曲を使いましたが、スプリングスティーンの意には反していたということのようです。
20世紀の報復戦争をひきずり、国連の権威をも失墜させたブッシュ政権と米軍。スプリングスティーンは、米大統領選挙を「変革のための選挙」として、ブッシュ政権を批判し、激戦が予想される州で、反ブッシュのキャンペーンツアーも行いました。(ジャクソン・ブラウン、ジェームス・テイラー、ニ−ル・ヤングも出演)昨年は、池子問題をめぐって逗子市長が突然、市長職を辞職、再選挙ということもありました。首長の政策や政治姿勢を問う選挙、「変革のための選挙」を可能にするようなまちにしたいですし、文化人の政治的発言が当たり前の社会になると良いなあと思います。