子育て支援政策のコンセプトは?親子の集いの広場を考える

市内には、「親子のつどいの広場」といわれる子育てサロンが9か所あり、運営経費の一部を横浜市が補助しています。(原則として週3日以上実施)
広場は、子育て親子の交流の場で、子育てアドバイザーによる、子育て悩み相談や、地域の子育て関連情報の提供をおこないます。運営は市民団体(NPOなど)が担い、通常の保育施設併設型から、「カフェ」タイプまで様々な広場があるようです。

先日、訪ねた、保育室(無認可)でも、今年から、この広場事業に取り組まれていましたが、親子の集い事業の目的である親子支援の中にも確実に一時保育のニ−ズが見えてきているというお話をうかがいました。保育室は、子育てを経験した地域の女性たちが、その経験をいかし、助け合いをベースに小さな保育室を運営するところからスタートしています。当初から、一時保育のニ−ズは高かったのですが、一時保育だけで事業を運営することは困難だったそうです。今年度は、親子のつどいの広場事業の委託を受け、市からの助成もありますが、部屋の広さが限られていて、本来事業であった一時保育ができにくくなってしまったという皮肉な結果もあるようです。
親子のつどいの広場は、国の少子化対策として「地域における子育て支援」として、多様なニーズに対応する環境づくりの一貫として整備されてきましたが、各広場とも、親子支援事業の中に、確実に一時保育のニ−ズを捉えています。現在、親子のつどいの広場事業には横浜市社会福祉協議会を通して補助がおこなわれていますが、今後の広場事業の展開についての議論とともに補助のスキームも検討すべきと思います。