保育所待機児は1190人、特養待機者も7006人

 横浜市では、保育所に入れない待機児の解消が進まないという課題がクローズアッ プされている一方で、特別養護老人ホームへの入所待の待機者数も7000人にのぼっていま す。特別委員会では、この二つの課題にどのように取り組んでいくのかという問題が提起されました。高齢者福祉の課題も、少子化問題に取り組まなければ解決できない問題です。
日本の社会保障給付費は欧米諸国に比べ「高齢者」への比重が 高いともいわれています。世代間負担のあり方や持続可能な社会保障制度のあり方についての議論はまったなしです。
若い世代への子育て支援のあり方や働き方の見直しも進めていかなければなりません。日本では長い間、子育てや介 護は主に女性たちのアンペイドワークで支えられてきました。しかし、子育てや介護は家族だけの問題ではなく、社会の問題と捉え、 地域社会を市民自ら支えようという福祉NPOの活動が進められるなど、アンペイドワークがようやく社会化されようとしています。 市民の知恵と実践をいかして、自治体レベルで独自の観点から政策化・制度 化することで、福祉制度を変えていくことが必要です。