市民と議員の条例づくり交流会議報告

全体会では、江橋崇さんの「条例づくりは、憲法づくり」、須田春海さんの 「市民自治体への転換」という自治体から憲法を考えるというテーマでお話がありました。それを受けた分科会では、自治体ごとに行われている「安全施策」や 独自の規制条例などの問題点について取り上げ議論をしました。世田谷区、中野区、練馬区からは、条例の制定の過程や問題点が報告されましたが、 須田さんからは、条例制定によって個人を尊重する関係性にどのような影響があるのかといったことについても具体事例を集め、市民の運動へと展開していくことが必要性とのアドバイスがありました。問題意識をつなげ運動化することが重要で、実践から「対案」も生まれることを再確認する機会となりました。
あらためて、「地方分権の立場からの立憲が条例づくりで あり、当時者の主張を基本にして、地域からの人間保障システムをつくることが、『安、簡、早、満』」という江橋先生の言葉を実践で表現してみたいとの思いを強くしました。