リユースシステム

小学4年生の息子が、社会科の授業でごみについて学習し「分ければ資源。リサイクルを進めよ う!」 というリーフ(環境事業局発行)を見せてくれました。けれども実際には、リサイクルの技術や経費にはたくさんの課題があり、ごみの資源化率は2.6%です。ごみが増え続け、環境負荷が増大している今、リデュース・リユース・リサイクルという優先順位を明らかにし生活スタイルも転換することが必要です。一般市場では経済性や効率性からワンウエイビンが大勢を占めていますが、循環型社会へむけて市民の取り組みも始まっています。私は、生活クラブ環境チームでリユースシステム普及の活動に参加してきました。生活クラブでは、1994年から2001年までの間にリターナブルビン3266万本 (約11,427トン)を回収しています。これを市町村の回収費用で換算すると7億円の税金が節約されたことになります。リユースはリサイクル(回収したものを砕いて、溶かして、作る)の1/3 しかCo2が発生しません。また容器の製造コストで比較しても、自治体が負担しているリサ イクル費用を上乗せするとワンウエイビンはリターナブルびんの2倍のコストがかかります。
今後は、学校や役所などコントロール可能な市場でリユースシステムの導入をすすめることや、消費者や事業者(製造・流通) が経済メリットを得られる制度が必要です。私は、実現可能な循環システム構築のための制度提案を行っていきます。