保育の現場から始まるソーシャルワーク
5月28日、全国小規模保育協議会の総会にピッピ親子サポートネットのメンバーと参加しました。
小規模保育事業の広がりとともに、会員団体も増加。また、各地で個性ある保育事業が展開されていることを実感する総会でした。また、昨年は、小規模保育の年齢制限の緩和や土曜合同保育の範囲の拡大等、協議会として取り組んだ政策提言が制度化されるなど、運動の成果が実感できる1年でもありました。
以前、ピッピでもお話いただいたNPO法人はっぴぃの園の長吉満勇介さんも「熊本地震から見えた小規模保育」というテーマで、防災対策への提言とともに、連携の意義もお話くださいました。
協議会理事によるパネルディスカッションでは、小規模保育に直接契約で利用できる一時保育を併設することで、より支援の必要な人を受け入れている事例や、ヘルパー、ひろば事業など、多面的な支援を展開している事例、直接契約にこだわり企業主導型保育を展開している事例も報告されました。
一つ一つの事例が、協議会の中期計画にも掲げられた「ソーシャルワーク」の実践でした。その質を高めていくことをめざしたい。
これまで、保育の質といえば、「子どもに対しての・・」という前提で論じられてきたと思います。それに対し、子どもを預かる、保育するだけでなく、様々な資源を活用したソーシャルワークを展開し、子どもと家庭を支援していく、そういう意味での新しい保育のパラダイムを築いていく必要性を確認できました。