一緒に働こうと誘われた!あおいけあ「おたがいさん」で

25日、㈱あおいけあが運営する小規模多機能型居宅介護「おたがいさん」におじゃまし、代表の加藤忠相さんのお話をういかがいました。
あおいケアがこだわるのは、当事者を中心に据えたサービスです。利用者の皆さんも、ご飯の支度や手仕事、庭仕事、畑仕事とたくさんの仕事を担って、地域とつながり社会的役割を果たされています。「おたがいさん」はそのための道具であると言います。

厚生労働省は、2025年を目途に、医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される体制「地域包括ケアシステム」の構築を実現したいとしています。医療と介護の連携が求められる中、加藤さんは、小規模多機能型サービスのメリットとして、まず、病院退院後の回復期を老健よりも在宅により近い環境でサポートできることを挙げられました。また、地域に住み続けるのに必要なサービス資源が地域に有れば良いのではなく、マネジメント機能が必要であり、その意味からも多機能型の居宅介護の優位性を主張されています。

あおいケアは、自立支援にこだわり、日常的な地域との関係づくりはもとより、学習会の開催や、医療や福祉の分野を超えたさまざまな専門性を持つ方々とネットワークづくりにも力を入れておられます。適切なケアにより要介護度の改善につながった事例も蓄積されていました今後もエビデンスを集積し、報酬として反映できるしくみへ繋げていきたいとのことでした。

視察時に、デイルームで過ごされていた利用者さんに声を掛けられました。「ここは、いいですよ。働いている私が言うんだから間違いない、働きたいなら2階の方(加藤さんの机は2階にあるらしい)に言ってあげますよ」と。
地域に施設を開くためにはケアの質の高さが必須条件だという加藤さんの言葉を裏付けるような貴重な経験もさせていただきました。