レンタル床で森林づくりに参加する
先日、おじゃましたNPO法人フローレンスのオフィスで「レンタル床」を見せてもらいました。レンタル床というのは(株)東京・森と市庭さんの「モリユカ・レンタル」という多摩産スギ無垢材の床板レンタルサービスで、レンタル料は月額81円/1枚(356円/㎡)。無垢の床材は、防音性や断熱性に優れているし、何よりも足ざわりが良い。なので、私たちも保育園をつくる時には「やっぱり無垢材」とこだわったのですが、それなりに費用もかかる。ですが、1枚82円のモリユカ・レンタルだと、30㎡のオフィスの床板レンタル料金が10,680円となりますので、無垢材床導入のハードルはぐっと下がるのではないでしょうか。森と市庭さんの『1平米の床を、東京の木に換えてみる。→6平米の森と、あなたの暮らしが、豊かになる。』というキャッチも非常に解りやすい!
県土面積の約40%が森林という神奈川県も、県産木材の有効活用を図るために、公共施設の木造化・内装の木質化に対し、300万円を上限(補助対象経費の2分の1以内)に補助事業を実施しています。対象施設は学校や老人ホーム、保育所など福祉施設、病院、図書館などとされており、利用者の多い交流型の公共施設における取組みには消費拡大・PR効果が期待できるでしょう。一方で、初期投資を押さえ貼り替えも可能というようなレンタル方式で、小さな単位であっても森林づくりに参加する人や団体のボリュームを増やしていくのも一つの方策ではないかと思います。
福祉政策の意見交換に出かけたのですが、環境政策のヒントも頂きました。フィールドワークにはいつも新しい発見があります。やっぱり面白い。