「草の根女性団体マウルスプ」との交流
韓国、チュンチョンドンからいらした「草の根女性団体マウルスプ」の皆さんを迎え、交流の時間を持ちました。
チュンチョンマウル子ども図書館、マウルカフェ白樺の森(チャンジャクナムスプ)、平和が実る台所(大麦と小麦)などを通じたコミュニティづくりや、日韓のローカルな政治への取組みについて、意見交換させていただきました。マウルスプの活動は、昨年の優秀マウル企業(社会的企業)全国大会で2位に選ばれたそうです。
韓国において、社会的企業育成法が成立した背景には、IMF危機や労働市場の柔軟化政策による貧困や格差の拡大による社会状況の急激な変化があります。
マウルスプも、80年に代民主化運動を経験した女性たちや研究者によって起こされた「忠南女民会」の運動に始まり、その後、IMF危機の時期に合流した女性たちの参加も得てソーシャルビジネスとして地域に根付き始めているようです。
今後も、ソーシャルビジネス、コッミュニティビジネスによって生活を成り立たせていくための実験は続きそうです。おそらく、制度的に担保されるものだけでなく、豊かさの価値の転換や、さらなる分かち合いが必要とされているのだと思います。それは私たちの未来を考えて行く上でも重要な視点です。
マウルスプの実践は、厳しい時代に地域に根を張る韓国市民運動の新たな展開を実感させるものであり、大変励まされした。今後も、市民社会の交流を重ねて行きたいと思います。