スタートは地域のネットワークづくり「セラピーホースとともに」

 11月2日、乗馬療法をすすめる親の会「ヒッポの会」の山田会長にお話をうかがいました。
ヒッポの会では、1990年から、乗馬を通じて、障がいを持つお子さんのリハビリ活動を続けていらっしゃいます。山田さんのお子さんも、乗馬療法の効果を経験されたそうで、その経験から、障害を持った方やその家族の支援を目的に、NPO法人を立ち上げ、乗馬療法を実施するための環境づくりなどを進めていらっしゃいます。
現在は、国立特殊教育総合研究所の協力を得て、久里浜の乗馬施設を使い乗馬療法を実施されているとのこと。子どもたちの移動や、食事などのケア、福島県からやってくるセラピーホースの世話と、多くのボランティアを必要とする事業です。現在は山田さんのご家族を中心に運営されています。何よりも、お住まいのある戸塚区で、この活動を支援するネットワークが広がることが大切ですね。

 今後は、グループホームやデイサービス施設の開設も目指してらっしゃるそうです。ご自身の経験から、学校の送り迎えや、ショートステイなど、レスパイト機能のある施設をぜひ作りたいとのことでした。かつて、障がいをお持ちのお子さんを抱え、施設を作るなんて無理と言われてしまった経験もあるそうです。日本には、セラピーホースに関る制度は何もないそうです。そこも課題。あらためて、地域での支援ネットワークを作っていきたいとおっしゃっていました。
セラピーホースの写真を見せていただきました。とても、優しい目で利口そう!