98年に、商店街の空き店舗を改装し、デイサービス(介護保険事業)「ゆるりの家・松橋」を開設して以来、ヘルパーステーション、地域の高齢者の方たちが集うサロン、子育ひろばと地域福祉が広がっています。デイサービス開設のために8人のメンバーがバザーなどで400万円の改装費用を集めたそうですが、商店街活性化にむけた町独自の助成制度もこの事業を契機につくられました。制度は地域の人々とつくるというプロセスもシンプルです。
人口2万5千人、高齢化率約18%というまちに福祉拠点を展開するにあたって、クリーンアップ活動や地域のお祭りなどにも積極的に参加しながら、つながりを持ち情報の最前線となる努力をされてきたそうですが、商店街のみなさんの信頼は、何よりも、365日24時間の福祉サービスを展開してきた実績に対するものです。
ふた月に一度開催される「笑ちゃんサロン」はメンバーがボランタリーに関わるものです。食事を用意し、また、保険師さんも招き健康チェックを行なうなど、気軽に参加できる高齢者の予防的サロンとして機能しています。ペイドワークとアンペイドワークの双方を担う市民労働のモデルでもあります。
熊本のWC.oの活動はグリーンコープ生協とも連携しすすめられています。組合員は福祉基金を拠出し、新たなサービスが生まれ、また、ワーカーとしてサービスも担う、その合意度は非常に高いようです。信頼感が、柔らかな発想で事業拡大のための組織の再編や統合、分割といったチャレンジを支えています。羨ましい…でも私のまちでやるべきこと、やれることも見えました。みんなのいえも地域の市民包括支援センターになれるように頑張ります。