みんなのいえの日常 その3

みんなのいえ二階、グループホーム市が尾ポポロには、9人の方が暮らしていらっしゃいます。この施設を運営するNPO法人MOMOは、厚木(戸室)や中山でも高齢者が暮らす共同住宅を運営していますが、介護保険制度によらないこれらの施設に比べ、丸ごと介護保険施設となるグループホームの運営は自由度が無く、施設を地域に開くことの難しさを感じることも少なくありません。

グループホームに入居されると、デイサービスに出かけたり、訪問介護のサービスを受ける事はできません。何とか、地域とつながりたいとヘルパーステーションを開設することも考えましたが、「外部のサービスに関わる人と入居者がすれ違ってはいけない」(?)との理由で、それも叶わず…。
一階で暮らすピッピ保育園の子どもたちの訪問や、お散歩などが本当に貴重な時間になっています。

さて、昨日は、市が尾ポポロが開所して3年が経過した記念イベントを実施しましたが、スタッフの企画は、みんなで出かける「バス旅行」です。大型バスを借切って入居者の皆さん、ご家族や地域のボランティアさんも参加され山下公園に行ってきました。

ご家族の介護に対する悩みも伺い、私の祖母の介護を思い出さずにいられませんでした。家族にしかできないこと、家族だからできないこと、そして、できる「時」とできない「時」があります。私が、地域で介護を支えるしくみをつくろうと思ったきっかけです。受けたいと思うサービス、使いやすいサービスをつくり、その実践を制度化する、そのシンプルなプロセスを忘れずにいたいとあらためて思った一日でした。