一時避難所「県立武道館」に行ってきました

東日本大震災の被災者の一時避難所となっている横浜市港北区の県立武道館に行ってきました。
この一時避難所では、介護等の必要が無く自立して生活できる方を受け入れており、毛布、水を支給するとしています。収容規模は200人ですが、今日現在14世帯35人の方を受け入れていました。
ボランティアに参加したいというお声をたくさん聞いていますが、ここでは、ボランティアの受け入れは行っておらず、ボランティアの申出をされた場合、神奈川ボランティアセンター(神奈川県社協)での登録をお願いするそう。

食事の提供はなく各自で調達することになっており、デリバリーのメニューなどが置かれています。シャワーのみでお風呂がなく、徒歩15分の場所にある銭湯を利用することになります。武道館の玄関には「原則として、支援物資の受入もしておりません」とありますが、実際には、生もの以外の食べ物や近所の人がもってきてくれる下着、靴下などは受け取っています。
磯子のたきがしら会館(一時避難所/横浜市職員会館)では、レンジ対応のレトルト食品なども受け取っていますが、ここではそういった調理器具も用意されていないのか、レトルト食品も受け取らないとのこと。基本的には、県も市も支援物資については、避難所に置かれたものを自己責任で受け取るというしくみです。

避難所の環境を整えることや、被災者のニーズと何らか支援に参加したいという市民の思いがクロスされるようなコーディネートを行うこと、また、コミュニティ単位での受入れ体制を作るといった取組みも必要です。
市民活動が盛んな神奈川においては、NPOが中間組織の役割を担えるはずですし、ボランティア力が活かされる施策へと転換が図られるよう引き続き現場の声を拾っていきます。