5月20日以降、県内の保育園に、厚生労働省の大臣官房総務課広報室から、「妊娠中の方、小さなお子さんをもつお母さんへの放射線へのご心配にお答えします。」 というカラー冊子が届いています。厚生労働省のHPで、「福島第一原子力発電所事故を受け、放射線の影響に関して妊娠中の女性や育児中の母親が持つような不安に答えるためのパンフレットを作成しました。」と紹介されている冊子です。しかし、安全の根拠となるデータは一切示されていません。
冊子には、都道府県にも連絡すみとの配布依頼書が添付されていたので、県に確認してみたところ、県内295カ所の認可保育所へ100部づつ、236か所の認可外保育施設にも50部づつ送付されていました。厚生労働省からは、4月26日に「保育所に冊子を送付するので厚生労働省で把握できていない認可外保育所の連絡先を教えてほしいと」連絡があったそう。
今月15日には、福島第一原発のメルトダウンが明らかになり、メルトスルーの可能性まで指摘される中、冊子の裏表紙に「4月1日時点の情報や考え方で作成しています。」とまで記してこの冊子を配布するべきでしょうか。県の担当課としては、「国が直接配布したもの、事前に冊子は見ていないので」との事でしたが、突然冊子が届けられ配布の協力を要請された現場の戸惑いや、保護者の疑問に対してきちんと対応いただきいと思います。