クリーンセンターに到着し、まず気になったのが煙突の高さ。クリーンセンターが竣工した1977年当時の基準はクリアしているとのことですが、地上から25メートルの高さしか無く、屋上の高さとさほど変わらないように見えます。
2つの焼却炉(1982年、1997年から稼働)は、砂を流動させ燃焼させる流動床炉方式で、ほとんどが飛灰となります。それぞれ45トン、50トンの処理能力が有り、1日1.77トンの焼却灰が発生します。
現在、焼却灰は、袋詰めされ施設内に保管されており、1日現在の総量は、200トン(348袋)となっていました。クリーンセンター地下に保存されていますが、線量の高い灰を詰めた袋の周辺では、1μSv/h以上の数値が出るとのことで、立入り禁止区間とされていました。
(クリーンセンターでは、焼却灰保管建物付近の空間線量を定期的に測定し公表しています。)
燃焼ガス中のSOx、NOxなどは、冷却水によって吸収、除去しているとのことです。フィルターは設置されていませんが、ダイオキシンを99.9%回収できるとされています。
この際、あらためて、排ガス成分を測定し、放射性物質についても施設外へ飛散することのないよう適切に管理されていることを住民に説明されることが望ましいと考えます。
いずれにしても、何よりも公開性を高めることが住民の安心につながると思います。