介護保険の後退を絶対に許さない!1・14院内集会

1月14日、NPO法人高齢社会をよくする女性の会/認定NPO法人ウィメンズアクションネットワークの院内集会に参加しました。

次期制度改定に向けての社会保障審議会・介護保険部会の議論は既に結論が出されています。
上野千鶴子さんは、それでもこの時期に集会を開催する意義を
「やるぞやるぞと言っておきながら、世論の動向をみる。レールを引いておいて、押し戻しがなければ必ずやる。だから、介護保険の危機をもっともっと国民は知らないといけない。」と話されました。

集まったカメラの先には、「ヘルパーが長く安心して働ける労働環境を!」と国賠訴訟を起こされたホームヘルパーさんたちがいました。
ある人は「人材不足で新しい仕事を受けられない。これは、これまでの法改正そのものの影響だ」と訴えられました。
生活援助は誰でもできる?そうじゃない。
京都から駆けつけたヘルパーさんも
「自宅を訪問し、利用者の生活を知り、状態を知り気づきの視点を持って仕事をしている。利用者も話したい。援助の中でコミュニケーションを取りたいのにそれを許してもらえない状況。訪問時間は短くなる。あれもダメこれもダメ、やっちゃいけないことだらけ。報酬も上がらない。で、ヘルパーやめてレジ打ち行くという人もいるんです。」と話されました。

カメラの先にはヘルパーさん!

お医者さんも訴えました。
「介護無くして在宅医療は成り立たない。介護を支えるのは介護保険じゃないか。」と。
ある方は言いました。
「金がないというが、一番ないのは理念だ。」
またある人は、
「金がないんじゃない、ないのは知恵だ。(会場からそうだ!)必要なところに使って初めて価値が出る」と。

樋口恵子さんは、「生きていくために必要なのは水と空気と人間関係、そしてケア。」だと言います。
そして、地方分権と当事者主権の視点、住民参加を生かす論議をしていきたいと結ばれました。

制度を動かすのは世論しかない。メディアの役割も大きい。
というわけで、記者の皆さんが登壇するという斬新な形で記者会見も。

「特別扱いするんじゃありません。議会制民主主義で大きな権力を持っている議員の皆さんにプレッシャーをかけるためです」という上野千鶴子さんのウイッティなコメントと共に紹介された議員の皆さんにもきっと届いたと思います。