放課後等デイサービス事業のこれから

24日、となりのいえ(青葉区)を運営するワーカーズ・コレクティブLa casaの第12回定期総会が開催されました。
となりの家では、学童保育と放課後等デイサービス、相談支援事業の3つの事業が展開されています。放課後等デイサービス事業については3年に一度の報酬見直しが行われたところで、今年度はとなりのいえも少なからずその影響を考えなければならない状況です。
具体的な見直し内容としては、今回、サービス提供時間によって報酬を2段階に設定したことや利用者の「状態像」別の利用割合による報酬ランクの設定が挙げられます。放課後等デイサービスが急増する中で、サービスの質が問われる事例も多くあったことを考えれば、これは妥当性を持った見直しだと思います。ただ、現場からは、子どもたちの状態像は成長によって変化することもあり、今回の指標だけで適切な評価ができるのか、なお検証すべきとの意見も聞かれます。
加えて機能訓練に重点を置いた指導員加配加算制度も導入されていますが、加算が取れなければ基本報酬のランクが高くでも報酬が下がるということも起こります。となりのいえも前年度よりも1割程度の減収を見込む状況です。
重要な業務でありながら見合う報酬が得られていなかった相談支援事業については、多少の報酬アップと利用者の増加により経営の安定化の可能性も見えているとのこと。しかし、障害児のための計画相談支援事業所は圧倒的に不足しています。
当事者や家族にとって必要な支援・サービスは何なのか、また、今回の報酬改定は必要なサービスを後押しするものとなっているのか、現場と繋がり改定の影響も含めて検証を重ねていきます。

子どもたちによる壁紙の修理。 子どもたちはいつでも学童保育とデイサービスのお部屋を行き来ができる環境の中で過ごしています。