新型コロナワクチン 各地で進む保育従事者等への優先接種

 新型コロナウイルスワクチンの接種をめぐって、自治体独自の取り組みが伝えられています。
今日は、名古屋市が、7月から保育士や教員計約一万八千人に優先的に接種する方向で検討に入ったと言う報道がありました。
既に、福岡市や東京都練馬区、北九州、群馬県富岡市(下仁田と南牧、甘楽を含む4市町村合同)、伊達市などでも同様の優先接種の取り組みが検討されているそう。
5/29の河野太郎行政改革担当大臣の「7月末までに高齢者が確実に打ち終わると約束してくれれば、独自の優先枠を設けていただいて結構だ」と言う発言の内容がオーソライズされたのでしょう。感染力が強い変異型ウィルスによって、これまで低いとされてきた若い世代、子どもへの感染も広がり、保育施設におけるクラスターの発生も報告されています。

私が今日受けた相談は、保育園で新型コロナの陽性者が出たために休園となり預け先を探しておられ保護者からでした。
一時保育を探したが受け入れてもらえるところがないとのこと。横浜市は、保育所が休園になったときに、代替サービスとしてベビーシッターを利用した人にその費用を全額補助する制度があります。が、この方の園は認可外。残念ながら補助対象とならない。

保育所休園時の保育継続に向けた保護者支援も急ぎ強化する必要があります。

私が参加するNPOが関わっている全国小規模保育協議会では、既に西村康稔担当大臣宛に、保育施設の職員に対しワクチンの早期接種を行っていただきたい旨要望を提出しているところですが、これからは自治体独自の取り組みに委ねられることになるのでしょうか。

全国自治体で最多の高齢者人口を有する横浜市は、7月末までに高齢者の接種を終えると言うミッションで精一杯だと思いますが、なんとか完了できそうな見込みとのこと。
そんな横浜市で、同時並行的に新たな優先接種対象を検討するのは厳しいかもしれません。
が、それでも、保育現場や保護者の切実な声は届けたいと思っています。

人と人がふれあう福祉の現場において、安心して業務を行える環境づくりを行政と福祉事業者、そして保護者の皆さんとともに考えていきたいと思います。
と言うわけで、地域のNPOの皆さんと以下ワクチン優先接種等緊急提言を提出することとしました。