顔の見える発電所「みんな電力」の取り組みを聞く
21日、世田谷ものづくり学校にオフィスを構える「みんな電力(株)」(2011年5月設立)を訪問し、竹蓋優貴さん(次世代エネルギー事業部)のお話をうかがいました。
冒頭、「誰でも作れて、誰でも富を平等に分配できる、豊かになれる」モノとして電気に着目した代表取締役大石英司さんの言葉が紹介されました。
みんな電力は、電気を作る人と使う人を繋げる「顔の見える発電所」。例えば野菜のように、どこの誰が作った電気かを明らかにして、消費者が使いたい電気、応援したい発電事業者を選べる仕組みを作っています。電源の再エネ比率については60%を目標としており、今年1月時点では70%とのことでした。買取の範囲は10キロワット以上・全量とのことで、住宅3軒程度が共同発電所になればいけそうな感じです。
基本料金の一部は発電事業者への応援に回されています。応援してくれた消費者には、事業者から特産品が送られたり、「ぜひ、きてよ!一緒に収穫しよう!、交流しよう!」といったメッセージが届いたりするそう。まさに顔の見える関係だし「応援して楽しい」感が伝わってきます。
顔の見える電力会社は、次々と新しい価値を創っておられます。アイドルが作った電気とか、ミュージシャンが作った電気とか、そんな電気もありだと。何れにしても、コンセントの先がどこに繋がっているのか想いを馳せながら電気を大切に使おうという気持ちにさせられます。
選べる・選びたいというマインドを広げる取り組みは大事。
現在、神奈川県の地域電力供給システム整備事業に採択された「神奈川エネルギーマルシェ」の企画準備中で、買う人にも、発電所にもメリットがあるスキームを打ち出しています。今後は、神奈川県内の発電所をラインナップに加えていくそうです。こちらも注目してます。