子連れ防災と福祉避難所を考える

保育所×地域マップワークショップ実行委員会と青葉福祉ユニットの共催で防災講座「子連れ防災と福祉避難所~共助の中での福祉避難所の役割を考える」が開催されました。

多くの保育施設、特に園庭を持たない保育施設などは、日常的にお散歩を行っていますが、近隣住民との交流や情報共有を望みながらもなかなか進まないという課題があるようです。そんな中で、「保育所×地域つながり力アップマップワークショッププロジェクト」の報告には、保育所が地域とつながるきっかけを模索されてきた様子とともに、お散歩マップを活用し子ども目線でまちを検証するなど現場の工夫や発見が詰まっていました。

また、東日本大震災において被災された母子の支援を通じて、被災女性の体験に触れ、「被災ママ812人が作った子連れ防災手帳」や「被災ママ812人が作った子連れ防災実践ノート」を出版されたアクティブ防災ファシリテーターの吉村幸恵さんのお話も大変興味深いものでした。

吉村さんが提案された、避難ルートを実際に歩いてみたり、避難グッズを使用してみるなど、自分の備えが自分や家族に合ったものかどうかを検証する防災ピクニックもぜひ地域で実践してみたい取組みでした。
地域防災拠点の運営に関わる方や、障がい児や高齢者に関わるサービスを提供するNPOや保護者も参加し、それぞれの立場から地域のネットワーク作りの重要性や福祉拠点を活用した福祉避難所の可能性について活発な意見交換が続きました。
今後も、交流を重ねながら、防災への取組みを進めていきたいと思います。