「第1回神奈川県子ども・子育て会議」が開催されました
10日、 県の子ども・子育て支援事業計画支援計画の策定、推進のため設置された「神奈川県子ども・子育て会議」が開催されました。
会議の冒頭、黒岩知事からは、保育・幼児教育施策や児童虐待防止施策などを進め、いのち輝くマグネットかながわを実現し、子どもを産むなら神奈川、子育てするなら神奈川、子どもということに引きつけられる神奈川をめざすとの挨拶がありました。
次世代育成部からは、年少人口や出生率の推移や女性の就業状況、保育所や放課後児童クラブの状況など神奈川県の状況について報告がありました。神奈川県の1.30という出生率は全国都道府県のワースト5位。保育所整備率は22.67%で全国ワースト1。M字カーブの底の低さは全国都道府県の中でワースト2。といった数字をおさらいしました。厳しいで状況ですね。
各委員からも、保育の質の向上や保育士養成の必要性や、父親の育児参加、働き方の見直しなど、現在の子ども・子育てをめぐる課題や、会議で議論すべきこと、期待する事などについて発言がありました。
横浜市の職員からは、昨年度、認可保育所を74施設(5,300人分)を整備したことで4月時点での待機児をゼロとしたが、現在、保育所入所希望者数が例年より3割も増えていているという報告がありました。認可保育所を作り続けること、その限界も考えなければならないのだと思います。6歳未満の子どものいる家庭の9割が核家族という状況の神奈川県ですから、子育て支援の充実に向けた取組みも重要です。
今後、市町村が行うニーズ調査に基づき事業のボリュームが示されたところで、来年の7月以降に第2回の会議が開催される予定です。ずい分先ですが、消費増税の行方が明確でない現状で市町村の準備も大変な作業となっているのではないかと危惧します。
県としては、当面、専門部会などでの議論を進めるとのこと。こういった部会にも参加や公開のしくみを提案していきたいと思います。