視察報告:NPO法人千羽鶴未来プロジェクト
県民企業常任委員会の視察で、NPO法人千羽鶴未来プロジェクトの活動を伺いました。千羽鶴未来プロジェクトは、平和公園の慰霊碑等に寄せられる千羽鶴を再生紙として蘇らせ平和のメッセージを再発信するという活動をされています。
障がい者就労支援施設や広島市就労支援センター、広島県就労振興センター、特別支援学校などとの共同プロジェクト、「ファクトリー構想」の取組みも始まり、その活動を地域に開き学校などとも連携し参加型の平和学習プログラムとして進められています。4月には、広島を訪れた信州大学附属長野中学の生徒も平和学習として千羽鶴を解体しながら学びの機会をもたれたとのことです。ファクトリー構想は2年目を迎え、参加する作業所は3事業所増えて24事業所になったそうです。
昨年度は5トンの千羽鶴の解体作業を行い、2.5トンの千羽鶴再生紙が作られました。必要な費用は625万円とのことです。NPOの立ち上げ時には、広島県から200万円の助成を受けたそうですが、現在、千羽鶴未来プロジェクトは、千羽鶴再生ノートの販売と、会員による年会費で運営されています。
ファクトリー構想から生まれたグッズを扱うアンテナショップ&作業所「SELP SHOP すまいる☆スタジオ」も開設されました。ここで私もショッピングと作業を体験させていただきました。千羽鶴未来プロジェクトの活動には、参加と共感を広げる様々な仕掛けがありました。平和、環境、福祉と多様な価値を持った活動に注目するとともに、私たちの地域でどのようなつながりが持てるのか、その可能性についても考えていきたいと思います。