学校の省エネ・環境教育と「フィフティ・フィフティ」
国際環境NGO FoE Japanの吉田明子さんを迎え、自治体 と協同で取組むフィフティ・フィフティについてお話しいただきました。
フィフティ・フィフティは、ドイツの取組みをモデルにしたもので、公立学校において児童・生徒や教員が協力し省エネ活動を行い光熱水費を節減した場合に予算還元されるしくみです。節減できた経費の全てを自治体の財政に戻すのではなく、その一部をご褒美としてインセンティブとして学校に還元しています。FoEの調査では、全国で46自治体がフィフティ・フィフティに取組んでいるそうです。(2010年11月現在)
対象となるエネルギーは、電気、ガス。水道、灯油などで、還元額を省エネ教材や省エネ機器、太陽光パネルの設置など、環境教育やさらなる省エネの取組みに生かしている事例も報告されました。フィフティ・フィフティを成功させるためには、教育委員会だけでなく環境部所が連携して取組む事も重要で、2006年から継続的にフィフティ・フィフティ事業に取組み参加校を増やしてきた宇部市の事例も伺いました。
現在、FoEは、フィフティ・フィフティを、高効率照明器具への切り替え、デマンドコントローラの導入、ガスヒートポンプ方式の空調への切り替え等を進める「電気をカエル計画」とセットで進めていくことを推奨されています。6月議会における神奈川ネットの「電気をカエル」アクションを共有し、今後も、トクする節電を自治体や企業に働きかけていく事を確認しました。