当初の「念のため、放射線量の軽減を想定した清掃を行う」とし、マイクロスポットとなる可能性のある箇所について、施設毎に測定を行う予定もなく、清掃により生じた堆積物を保育所に保管しなさいという市の方針に対して、私は非常に疑問を感じていました。実際に、放射線測定もなされないままで緊急清掃に踏み切れないという園もありました。
市は、集めた除去物の保管について、清掃場所ごと清掃場所が特定される状態で保管するように求めていましたが,5ヶ月近く経過し、ビニール袋に貼られた清掃場所を示した紙が劣化し場所が特定できなくなっていたそうです。他の園も同じような状況でなないでしょうか。清掃により生じた堆積物を保育所に保管しておくということは決して望ましい状況ではなく、一日も早く回収を実施すべきです。
その後、実施された各保育所の放射線測定の際にも、集積物の測定を行うことは可能だったはずですが、あらかじめ決められたポイントのみ測定、事前に園で測定し高い数値が確認されていた場所の測定をお願いしても、市で決まっているポイントしか測定してもらえなかったと言う現場の声もうかがいました。
この1年、放射線対策という経験のない課題に対して、地域からの提案も受け、行政としても悩みながらさまざまな対応を図ってきたと思います。この間の経験を今後の対策に生かさなければなりません。
今年度中には、各市立学校に配備される放射線測定器を配備し、近隣の保育所や幼稚園にも貸与されます。地域でも測定器の有効活用が図られ、その取組みが共有されることが望ましいと考えます。震災から1年、ようやく測定体制が整いつつ合います。今後も、ぜひ、ご意見、ご提案お寄せ下さい。