「みんなのいえ」の日常

二階のグループホームのNさんとSさんが一階の保育園のお昼ご飯にいらした。「あーNさんだ!」と声子どもたちから声があがった。
T君「給食はね、おいしくないから食べないんだよ」
Sさん「あら、食べてるじゃない、おいしんじゃないの」(笑)
T君「お腹がすいてるから食べてるだけ」(笑)
6歳になってますますウイッティーなT君と88歳のSさんの会話。
散歩の時、運動会のパン食い競争の時、誰に教えられるでもなく、手を取る子どもたちの歩調は、お年寄りのリズムに寄り添います。時々、子どもたちに三味線を披露して下さるSさん、記憶が蘇り、手まり歌が始まります。これからも、そんな経験を積み重ねていきたいと思います。

東京のベッドタウンとして開発されてきた青葉区で子育て期を過ごされる方も多く、横浜北部地域では子どもが増え続けています。一方で開発から30年余りが経過し、高齢化と介護は避けては通れない問題になってきます。
このまちで、「自分も受けたいサービスを提供する」ことをめざして、保育室や家事介護サービスが生まれ、私もデイサービスやまびこに参加し地域福祉を実践しながらNPOのネットワークづくりも進めてきました。その延長線に生まれたみんなのいえで、利用者、家族、ワーカーと多様な世代が関わり合える環境を大事にしたいものです。

みんなのいえには46人のワーカーがいます。女性たちの生活と仕事の両立も大事なテーマです。子育て中の女性も、仕事をコントロールしながら、キャリアやスキルもアップし将来を見据えて働くことができる、そんな働き場を目指しています。

実は、昨日、マスコミの取材を受けました。何のために福祉拠点をつくり、市民事業を拡げてきたのか、活動の原点に立ち返り、同時に未来を見つめる機会となりました。これからも、みんなのいえの日々を時々お伝えしたいと思ってます。