通常国会を終え、一気に参議院選挙モードが高まる中の総会、国政の影響を受けざるを得ない神奈川の政治情勢も日々感じます。
参議院選挙の大きな争点は年金問題。3年前にも、参議院選挙を控え、閣僚の年金未納・未加入問題が次々と発覚し、国民年金がどうであれ『議員年金』さえあれば心配ないという制度設計に批判が集まりました。神奈川ネットワーク運動は、1999年、市民が加入する国民年金や厚生年金に比べ格段に優遇された年金、議員年金について、初めて社会に問題提起しましたが、私たちが問い続けているのは、制度をつくる側の当事者意識の低さです。そんな政治を変えていくためにも、生活現場により近い自治体の政治、生活の質を高める政治を大事にしたいと思います。
総会来賓の加藤良祐さんからは、「民主主義というのは、相対性の中にあり、絶対正しいというのはあり得ない。」というメッセージもいただきました。
20年の活動を経て、NETが、国に連なる政治に、あるいは、官僚主導の政治に対峙する地域政治、市民政治の領域を拡げていくために、自らの民主主義をも実践の中から問い直していきたいと思います。