フリースクールの学校をつくりたいという子ども、保護者、スタッフ、市民の活動が実り、「東京シューレ葛飾中学校」が誕生しました。2日、開校を記念する会が開かれ、私も出席させていただきました。この学校は、20年間に渡り、不登校の子どもたちの支援を行ってきたNPO法人東京シューレによって設立されました。東京シューレは、フリースクールへの公的助成のあり方や二重籍や通学定期券の問題、そして、何よりも、学校へもどすためのリハビリ的な場所という位置付けに対して、解決のために継続的な政策提言を行ってきました。そこで、構造改革特区を活用し、廃校となった公立学校の校舎、校地、校庭を区から借り受け、不登校支援と特徴ある教育を行う正規の中学校としてスタートすることで、従前からの課題をクリアしようとするものです。葛飾区では、この事業を「地域連携・のびのび型学校による人材育成特区」と名付けています。
開設に向けて、NPO法人東京シューレをはじめ、多くの支援者、このプログラムに共感する市民から総額8000万円にものぼる寄付が寄せられています。ここでで学べる子どもたちには、ぜひ、社会への信頼を持って、地域社会という無限の教材、フィールドに飛び出してほしいです。