規制強化よりもモラルを信頼したいが…

昨日の常任委員会で、「横浜市空き缶等及び吸い殻等の散乱の防止に関する条例(ポイ捨て防止条例)」の改正議案の審議が行われました。条例改正の内容は、人通りの多い駅周辺の地域を市長が指定して、指定地区における喫煙を禁止し、違反した場合には、罰則(過料)を科すというものです。

本来は、規制強化よりも、まずモラルを信頼したいというのが私のスタンスです。しかし、周囲に被害を与える恐れのある歩行喫煙は許されるものではありません。違反者への過料を適用することが目的ではなく、条文にもあるように清潔で安全なまちをつくることが目的の規制強化ととらえたいと思います。自治体の条例や罰則規定のある、なしにかかわらず、啓発活動によってモラル向上に努めることが基本であることも委員会の質疑で明らかになりました。

改正条例で規制の対象となる区域は、のちに市長が告示によって指定することとなっていますが、現時点では明らかにされていません。おそらく、市内数カ所の指定となる見通しですが、市内の数ポイントのみをピックし規制をかけるというやり方は、不公平感を生む要因にもなりかねないし、規制強化=罰則がモラルの向上につながったのかを検証するこも困難ではないでしょうか。

歩行喫煙、路上喫煙に対して罰則を含む条例を制定している自治体でも、千葉市のように適用実績のないまちもあります。横浜市でも、罰則ありき、とならないよう十分配慮されることを要望し議案に賛成しました。