第11期の市民社会チャレンジ基金の受賞団体が決定し、昨日は、受賞されたみなさんとの交流会を持ちました。
毎回、チャレンジ基金に申請下さる方たちのチャレンジに学び、互いのモチベーションが高められていることを実感していますが、特に、今回は、その思いを強くするような社会的意義が大きくチャレンジ性の高い活動に出会いました。
病時保育、夜間保育、嚥下障害、摂食障害など福祉・医療現場の課題解決のため時代に先んじて活動をする方たちの中で、特に、脊椎損傷者のリハビりサポートを行なっている「レッツ」の皆さんの活動には胸を打たれました。 今の医療では、「脊椎損傷は治らない」という事が前提とされ、車椅子、寝たきり状態とされています。適切なリハビリが行なわれないことや、名ばかりのバリアフリー、配慮無いまちづくりも引き隠り状態を生み出しています。
そんな中、ご自身の経験をもとに、医者のセオリーを引っくり返し、脊椎損傷者の機能回腹の可能性を伝える活動をされてきたのが「レッツ」の皆さんです。代表の白井さんも、12年間、家族のリハビリをサポートし、治らない前提を転換させた経験をお持ちです。
日本に唯一の団体で、全国からのアクセスがありサポートが必要とされていますが、年間5000人もの方が脊椎を損傷されている事を考えると、レッツへのアクセスはほんの一握りかもしれません。そこで、各地域でのサポートシステムの立ち上げにつなげる新たな活動を展開されます。
審査委員長の栃本一三郎さんは、社会的弱者によりそう当事者の活動や行政サービスの挟間にあってとりあげられない課題に取り組む方たちの地道な活動を、社会システムに変えるために政治が必要であり、市民政治家として情熱を注ぐテーマであるとお話下さいました。
その期待に応えるNETでありたいと思います。