どんぶり勘定すぎる

 先日、G3Oの実施にともなって始まった、市が行なう古紙回収において、一部業者が重量を過少申告することや、回収した古紙の品目を操作し、事実と異なる品目で実績数量を報告することで、市への納入金額を安価におさえようとしているという問題点について市長あて勧告書を提出しました。
しかし、この間の調査を進める中で、G30実施に伴う古紙回収だけでなく、市庁舎や各区役所でも、同様の問題が発生していることが明らかなっています。

担当者によると、市庁舎の古紙回収にあたっては、当初、古紙をセクションごとに計量し見積もり合わせによって選定した業者に売却していると話されていました。そこで、その計量場所を見せてくださいとお願いてみました。古紙のストックヤードは役所の地下にありましたが、そこで、真新しい計量器を発見。思わず「この計量器、新しいですね。いつ入れましたか?」と聞きました。計量器は6月に導入されおり、それまでは、計量は業者まかせでした。基準になるデーターがないので、残念ながら、損失があったのか、あったとしたらどの程度なのかは全くわかりません。
役所の古紙は、比較的きちんと分別され、上質な古紙も多く出されます。これは、業者にとっておいしい仕事だったことでしょう。調査の結果、計量伝票と、報告数量も突き合わせをおこなっていないため、その数量に誤差も生じていました。
2004年度以前も、市役所では、古紙の計量は行なわれていません。一年間発生する資源ごみの予測量で、資源化委託という形でお金を払って引き取ってもらっていたそうです。
ところで、先月、市役所の全組織においてISO14001認証取得したことが伝えられていました。これは、「全国の自治体で最大規模の取組」とされています。成果の一つに、市・区庁舎ごみゼロがあげられ、リサイクル率も58.40% (03年)76.50%(04年) 80.90%(05年)とされていました。
資源ゴミを計量しない役所なのに、どうして、リサイクル率がわかるのでしょうか?
調べてみました。担当者によると、四半期ごとに、1週間だけバネばかりを使って、資源ごみを計量し、それを年間実績としているんだそうです。あり得ません。是正されるべきです。