新千円札の使えない市営バスの両替機の調査をお約束しておりましたので、ご報告します。 2004年11月に、お札のデザインが一新され、バスの両替機もリニューアルされています。でも、今でも、新千円札が両替えできないバスが港北ニュータウン車庫に78台と磯子車庫に28台います。交通局に聞いた所、新札に対応してない両替機のあるバスでは、以下のようなルールがありました。
1)運転手は、500円硬貨を10枚持ってバスに乗る
*先着5名の乗客は両替えできる
2)500円硬貨が無くなったら、車内に「どなたか両替えでき る方いませんか?」とアナウンスし乗客に協力してもらう
3)乗客の協力が得られない時は、「次回にお支払い下さい」と対応する
というのが正式な対応法でした。
現場の運転手さんからは、何とかしてほしいという声があがっていますが、路線移譲が予定されている路線のバスなので、今、両替機を機種交換するのも…というお話でした。両替機は1台130万円です。116台で約1億4千万円。
運転手さんにとっては、この作業はかなりのストレス。安全運転に努めていただきたいと思うのですが。優先すべきものが問われます。
一方、経営改善を求められている交通局が所管する「市営地下鉄」では、ワンマン運転にむけて、ATO機器が導入されています。
例えば、9編成あった、2000系車両は、今年度から3000S系にリニューアルが始まり、1車両は廃車、残りの8車両は2006年度中には、整備が終わるとのこと。リニューアルによって、車両は新車同然に生まれ変わります。車体も制御装置も変わっています。ちなみに、リニューアルにかかる経費は1編成当たり約5億円、8編成で40億円。通常、30年〜40年が、電車の寿命だと言われています。地下鉄で、最も古い1000系車両も、1972年デビューし、廃車が進んでいますが、いまだに走行しています。しかし、2000系の電車は、1984年に登場してまだ20年。ステンレス車両でまだまだ使えたのに、車体や走行機器のほとんどが廃棄されました。
バスの両替機と地下鉄車両のリニューアル。同じ交通局の判断ですが、私は納得できません。