子育て世代の多く住む青葉区に住む私にとって、子ども政策は重要な政策テーマです。子育ち・子育て支援の現場をつくり広げながら、子どもに関わる活動をされている方たちとネットワークを広げてきました。
その活動の中で、こだわってきたのが「一時保育」です。一時保育には、子育て世代の悩みや要求が凝縮されて現れます。また、子育て支援にとどまらず、生き方・働き方の多様化を考えるキーワードになります。 私は、議会でも何度も「一時保育」を取り上げてきました。しかし、待機児解消が大命題のこの時期に、一時保育についての取組みの優先順位はなかなか上がりません。そこで、実践から制度をつくろうと、一時保育に積極的に取り組む保育所、横浜保育室、認可外保育室と調査・研究を進めています。そもそも、一時保育を認可保育所で担うべきなのか、だとしたら今の制度は機能していないのではないか、また、一時保育のしくみが整えば、待機児解消への一方策になるのではないかといった仮説を持った調査・研究です。
横浜市にも、一時保育の実態調査をぜひ実施してほしいと思っています。
〜母親の治療、入院、鬱病、家族の入院のため、障害児の兄弟の通所のため、引っ越し前後、出産時の兄弟児のあづかり、自閉症、双子、どうしていいかわからない〜
地域では、こんな方たちが、認可保育所に一時保育を申し込んでも断られるケースも多くあります。一方、区の福祉保健センターからは、公的助成を一切受けない認可外保育施設に対して、様々な困難ケースの一時的な受け入れ依頼があります。
認可外保育施設に対しては、認可保育所園長経験のある方も同行し、厳しい立ち入り調査が行われています。せっかく1000万円余りかけ行なうこうした立ち入り検査を、次に生かさなければもったいないと思います。
詳細にわたる検査を「一定の基準」ととらえ、地域の子育て力の活用につなげることは可能ではないでしょうか。そんな視点を持ってこの決算議会でもやはり一時保育で質疑を行ないました。