40万筆の署名の重み

放課後の居場所事業はもっとシンプルでいい!

横浜市は、小学生の放課後の居場所事業として、放課後児童クラブ(学童保育)、放課後キッズクラブ、はまっ子ふれあいスクールの従来型と充実型の4つの事業を行なっています。小学生の子どもを持つ私が、回りのお母さん方に話しても制度の複雑さがありなかなか課題は伝わりません。皆さん、ご存知ですか?事業の違いを。詳しくは「横浜市放課後児童育成事業比較表」をご覧下さい。

以前にもこれらの事業の費用対効果とバランスの課題をレポートしましたが、常任委員会に提出された「学童保育の改善について」という請願審査では、あらためて、複雑化しバランスの悪い制度を見直すことを提案しました。個別の請願項目については賛同出来ない部分もありましたが、制度の見直しは必要ですし、何よりも40万筆の署名を重く受け止め採択を主張しました。

20年度予算額の1施設当たり運営費と参加児童数(4月〜7月)を確認したところ以下の通りでした。

 運営費   施設整備費   参加者17時迄  参加者17時〜
学童保育 645万円 34人  
キッズクラブ  1288万円  1585万円  69.5人 11.3人
充実型 768万円 63人 7.6人
はまっ子 685万円 53人

* 学童保育は17時までと17時〜の区別無し
*キッズ、充実型、はまっ子は、参加児童数

予算や制度の違いから見える課題

○キッズクラブには新設整備費1500万円が支給されるが、学童クラブには開設時の保証金や耐震工事などの補修費の補助制度はない
○ キッズクラブは17時以降の登録児が0人でも基本補助額10,575,000円が出るが、学童保育は3年生以下が9人以下では補助対象とならない。
○ 学童保育は登録児童数が10人、20人、36人を境に補助金額が大きく異なり指導員の確保などが不安定
○ キッズクラブは従来型のはっま子と比較して、平日の開設時間が18:00〜19:00の一時間増えておやつを出すだけで、補助金額が626万円増える。17時以降の平均参加児童数11.3人で計算すると1人当たり54万円のコスト。
○ キッズクラブとはまっ子充実型の違いは、教室の数(キッズ2、はまっ子1)とおやつが手作りかどうかだけ(キッズはキッチン必置でおやつ手作り)
○ キッズクラブには障害児1〜3人について受入加算補助1,033,500円が保障されるが学童とはまっ子は1人当たり344,500円。3人以上になると3事業の補助額が同じになる。
(やっぱり、制度の見直しは必要ですよね!)