IR誘致・その後

4月28は…
IR=統合型リゾート施設の誘致をめざす自治体からの整備計画の申請受け付け締め切り日でした。
IR整備は当面「最大3カ所」とされ、一時は横浜をはじめ、大阪、長崎、和歌山、北海道、千葉、愛知や東京も手を挙げるのでは?などと言われていたものの、今回期限までに申請したのは、大阪府・市と長崎県だけだったと言う結果に。

4/20、県議会でIR区域整備計画が否決され、寸前のところで申請を断念した和歌山ですが、先立つ1月には、建設予定地であった和歌山市で行われたIR誘致の賛否を問う住民投票条例制定を求める直接請求が行われています。条例案は市議会で否決されましたが、結果的には政策転換が起こったということになります。
この状況は、IR=カジノという誤解が招いた残念な結果などと矮小化されるべきものではなく、IRの3%の面積しかないカジノがIR全体の収益を支えるといったビジネスモデルが、もはや成り立たなくなったということで有り、相次ぐ事業者の撤退が、それを象徴していると思います。

一方、同様にIR誘致を進めてきた長崎では、長崎県議会、佐世保市議会ともに区域整備計画が可決させていますが、運営事業者となるCAIJの危うさには目をつぶるのでしょうか?以前に横浜未来アクションニュースで、鳥畑与一先生に長崎の状況をリポートいただきましたが、事業者選定の段階からもいくつも課題が指摘されていたはず。
提出された整備計画は、今後、国交省の有識者委員会で審査され、それぞれ認定の可否が決まりますが、公正かつ適正な審査が行われるものと信じ、その判断に注目します。

IR誘致を撤回した横浜では、IR誘致の舞台となった​​内港地区・山下ふ頭における再開発事業が構想されようとしています。
そこで、カジノを考える市民フォーラムでは、この機を捉えて、『医療・防災産業の基盤産業化に向けて』と題した講演会を企画しました。

当日は、首都圏とくに臨海部における調査・研究に携わっておられる松岡斉さん((一財)日本総合研究所理事長)より、ご講演いただきます。ふるってご参加ください。

日時:2022年5月21日(土)17時~19時
場所:ロイヤルホールヨコハマ 3階 横浜市中区山下町90
講師:(一財)日本総合研究所 理事長 松岡 斉さん
参加費:500円(資料代)

申し込みフォーム:https://forms.gle/8y9yfwTZG12zotyL6