グローバルからローカルへ「フェアトレードタウン」

 11月3日 スペースナナ企画のフェアトレードイベントで、逗子フェアトレードタウンの会の活動について、事務局長の礒野昌子さんのお話をうかがう機会を得ました。
 フェアトレードタウン運動は、市民、行政企業、学校などまちぐるみでフェアトレードを応援する運動。2000年の英国ガースタング市によるフェアトレードタウン宣言に始まって、フェアトレード財団の認証制度が世界に波及、2015年6月現在、2,385の地域がフェアトレードタウンとして認証されているそうです。日本では、2011年に熊本市、2015年9月には名古屋市が認証されています。日本版のフェアトレードタウンの基準は6つで、基準のひとつ「地域活性化への貢献」は日本独自基準で、「地場の生産者や店舗、産業の活性化を含め、地域の 経済や社会の活力が増し、絆が強まるよう、地産地消やまちづくり、 環境活動、障がい者支援等のコミ ュニティ活動と連携している」とされています。

 フェアトレードタウン認証をめざして、逗子フェアトレードタウンの会では、映画祭やトークショーの開催、逗子珈琲や逗子みらいチョコの企画・開発などにも取組まれています。地域経済にも良い影響をもたらし、コミュニティを活性化する運動として商工会との連携を意識した活動も展開されています。認証に向けては、逗子市議会がフェアトレード支持を議決し、首長が支持表明するという政治的なハードルもあります。会の活動写真には平井市長の姿もありました。
 
 途上国の女性や貧しい人たちの自立や就業を支援するための公正な取引として知られるフェアトレードの領域や定義がより幅広になっていることを感じる磯野さんのお話でした。何よりも、人と人とのつながりで新しい価値が築ける可能性に元気をいただきました。

トークショーでは、Tammy's Treatsの杉原たみさん、MariMarieの古田麻利子さん、NPOハロハロの成瀬悠さんから、フェアトレードに寄せる思いもうかがいました