神奈川の基地を知るピースリングツアー2015

JR相模原駅屋上から相模原総合補給廠を眺め

 「神奈川の基地を知るピースリングツアー2015」で、相模総合補給廠、相模原住宅地区、キャンプ座間、厚木海軍飛行場をめぐりました。
 JR相模原駅前屋上から眺めた相模総合補給廠は緑の広がる広大な敷地。ヨコハマスタジアム81個分の広さです。航空写真を見ると、緑の一角が基地で周辺の民家との境界線がはっきりと見てとれます。一見静かな施設ですが、野戦病院セットやパイプラインセット、ベースキャンプセットなど、様々な戦場用資材が保管されており、後方支援基地として戦地とつながる拠点です。相模原住宅地区は米軍基地に勤務する軍人、軍属及びその家族のための住宅専用地区です。周辺の

航空写真で見る相模原住宅地図

道路の道幅は狭く、基地によって地域が分断されるなど、基地の存在はまちづくりに大きな影響を与えてきました。こちらも航空写真で緑色に染まっています。
 キャンプ座間周辺では、昨年10月の台風によって米軍ヘリポート付近に隣接する斜面で大量の土砂崩れが発生しましたが、いまだに応急処置のまま放置されていました。米陸軍第1軍団司令部移転に抗議し、雨の中人間の鎖でサウスキャンプを包囲したのは2005年2月。基地をぐるりと一周し基地の広さをあらためて実感しました。
 多くの家族連れで賑わっていた大和市ゆとりの森では、子どもたちが遊ぶその上空で爆音が響きわたる光景を目の当たりにしました。多くの市民が騒音と事故の危険にさらされながら生活する「基地が身近にある暮らし」は当たり前ではありません。
 2005年に神奈川ネット市民による安全保障研究会が、初めてピースリングツアーを実施してから10年が経ちました。ツアーに参加した人が、ガイドとなって活動が広がることを願ってガイドブックも作りました。この間、神奈川ネット・大和市民会議メンバーを中心としたピースリングツアーも続けられ、今年のツアーには、市民メディアや安保法制に反対するママの会からも参加表明がありました。参加者からは、国会前デモだけでなくまず自分の暮らす神奈川の基地に向き合いたいというお声もお頂きました。嬉しく思います。
 これからも想像力を持って日々の生活とつながるピースアクションを進めていきたいと思います。引き続きピースリングツアーを開催します。次は30日、横須賀でお会いしましょう!

2015神奈川の基地を知るピースリングツアー
○横須賀・横浜コース
10月30日(金)10:00 ヴェルニ―公園船着き場集合(JR横須賀駅、京急汐入駅)
        15:30 JR桜木町解散
横須賀基地(海上より)〜逗子(池子住宅)〜横浜(ノースドッグ)など
マイクロバスで視察
申込・お問い合わせ 神奈川ネット TEL 045−651−2011