移動教室の制度化をめざして 〜福島・子ども・こらっせ神奈川の活動〜

昨年に続き、8月5日から9日まで、福島県楢葉町の子どもたちを神奈川に招いたリフレッシュプログラムが実施されました。リフレッシュプログラムは、私も参加している福島子ども・こらっせ神奈川が主催しています。大学生を中心としたボランティアや多くのカンパに支えられた活動です。
 今年は、山北町の協力も得て、子どもたちは川遊びなどを通じて山北の自然に触れ、また、小田原鈴廣かまぼこさんなど企業の協力も得て体験プログラムを満喫しました。

5月には、国会の予算委員会において、こらっせ神奈川の活動も紹介され、文科大臣からも「被災した子供たちに移動教 室としてほかの地域において様々な体験活動や他校との交流による学習の機会を提供すること、これは教育上においても大変有意義なものである」との答弁がありました。
福島県伊達市は、昨年からNPOの支援も受け、新潟県見附市と連携し移動教室に取り組んでいます。文部科学省も、災地の復興とともに、先進的なモデルとなる教育活動を推進する復興教育支援事業の一つとして9500万円の予算を計上しています。
こういった活動を継続していくためにも、原発事故子ども・被災者支援法の理念も踏まえ、自治体間の移動教室の取組みを制度化し、奨励していくことが必要です。今回のプログラムの後援団体でもある神奈川県、横浜市に対しても、こうした市民の実践とその意義をしっかりと伝えていきたいと思います。