小規模保育の新たな一歩
11月3日、横浜市で全国小規模保育協議会の設立総会と記念フォーラムが開催されました。協議会の理事長の駒崎弘樹さん(NPO法人フローレンス代表理事)、理事の友澤ゆみ子さん(NPO法人ピッピ親子サポートネット理事長)と伊藤保子さん(NPO法人さくらんぼ理事長)という顔ぶれにも、異なるパワーとネットワークが生み出す新しいムーブメントの始まりを感じます。
フォーラム会場は、北は北海道、西は岡山と全国からの参加者約100人で満席でした。まず、内閣府の少子化担当参事官長田浩志さんから「子ども子育て支援法で位置づけられた小規模認可保育とは」というテーマで講演があり、衆議院議員高木美智代さん、小宮山洋子さん、横浜市こども青少年局緊急保育対策室緊急保育対策部長三上章彦さんも加わってのパネルディスカッションが行われ、子どもを社会全体で支えることや、保育の質の向上や保育士の処遇改善をめざした新しいシステムへの期待が語られました。会場からも、志をもって子どもに寄り添う現場の思いが込められた発言が続きました。
フォーラム後の交流会では、小規模保育のモデルとなるNPO委託型家庭的保育事業や一時預かり事業など横浜市の多様な取組みにも注目が集まっていました。現場の未来型の実践と政策提案、新たな価値をキャッチし現場とのコミュにテーションを重ねた職員の努力、市長のリーダーシップといくつかのファクターがあり、横浜モデルが形づくられつつあります。保育制度が大きく変化するこのときに、神奈川の地で新しいムーブメントの第一歩が記されたことは意義深く、この一歩を未来につなげていきたいと思います。