フォーラムに参加したNPOは一時保育に積極的に取り組み、一時保育に現れる保育ニーズに対応し、学童保育、障がい児の預かり、派遣サービスにひろば事業など次々にサービスを展開しています。NPOとして事業性と市民性のバランス、制度の不備、親世代の課題、子どもの育ちと、現場からの問題提起はつきません。
保育園の一時保育の7割以上が週三日以内のパート労働をされている方の利用で占められ、リフレッシュや(お母さんが病気の時などの)緊急保育の用件ではなかなか利用できない実態があります。横浜市でも非正規雇用が拡大し3人に一人が非正規雇用という時代を迎えています。当然、保育園に求められる役割も変化しているはずです。「親の就労形態によらず子どもを中心に据え、その育ちを支援する」という目的に添う保育が求められています。
「子育て世代のライフスタイルの多様化」に対し、横浜市の子育て支援サービスのメニューも多様になっていますが、私は、一貫して一時保育の拡充を提案してきました。2008年度年予算には、リフレッシュのための一時保育のパイロット事業も計上されています。
今回、市内に1か所、500万円の予算で、どれだけのニーズを捉えられるのか、リフレッシュとそ他の理由(緊急、3日以内の就労)とで一時保育を切り分けられるのかといった疑問があります。また、利用料金設定についても課題がありそうです。
しかし、一時保育の必要性が少しでも理解されて、制度を使いながら引き続き制度提案しより良い制度に変えていこうと前向きな議論が進んでいます。