参議院議長公邸で開かれた、市民立憲フォーラムと市民立法機構の合同懇談会に出席しました。参議院のあり方や選挙制度などについて、江田参議院議長と意見交換させていただきました。その日(29日)はねじれ法案の提出をめぐって与野党の駆け引きが続いていました。首相の解散権もおよばず、「良識の府」と言われてきた参議院の政局化・政党化が進んでいます。しかし、それをマイナス評価するよりも、『ねじれにはエネルギーがあり、ねじれがうねりをつくる、ねじれのエネルギーを長期的なプラス効果に転換する』という江田議長のお話もうかがうことができました。
一院制の国会を想定していたGHQの憲法草案と日本政府案の衆議院優位の考え方が混在している憲法上の問題も浮かびます。憲法の規定で、できあがっている二院制のもとで起こる問題をとらえ、ふたつの院はどうあったらいいのか、選挙制度はどうあったらいいのかという議論をしながら、現憲法のもとでここまでやれれますよという試みを続けていくしかないのかもしれません。
政局=政治ではないし、生活や社会の有り様を「政策」として示していく政治の役割を考えれば、「60日」とか「三分の二再議決」といったルールを振りかざすのではなく市民にとってわかりやすい国会論戦に期待します。