本日、開催された常任委員会で、ゴミ分別で過料を科す条例が賛成多数で可決されました。しかし、質疑の中でたびたび繰り返された「テクニカルな部分はこれから」という局長の言葉が示すように、過料を適用するプロセスや不適切な分別状況とする判断基準などが明確になっておらず、公平性やプライバシーへの配慮という視点からも課題があることが明らかになりました。
判断基準が明確でなければ、違反者を特定することも困難であり、当然、規制による効果を検証することも難しいはずです。
同様の規制条例を制定した群馬県富岡市では、過料の適用実績がありませんが、その理由として、違反者の特定が困難であることをあげています。また、過料の導入によって分別が以前より徹底されたわけではないとしています。土台そのものが、流動的なごみの分別を義務化することの難しさがあらわています。
以上のような観点から、今回、私は、この議案に反対しました。
ごみ処理についての情報発信を進めていくことが、市民のモラルの向上につながります。また、1%程度とされる違反者への対応にエネルギーを費やすよりも、優先順位を上げて取り組むべき、発生抑制、容器などの再使用に向かうポジティブな施策に期待したいところです。