そもそも「待機児ゼロ」なんて

待機児数 223人から576人へ

横浜市の保育所の待機児数が3年ぶりに上昇に転じました。待機児解消が困難な理由として「保育所をつくると利用者が増加する」などと言われてきましたが、そもそも、この待機児という数字が実態を表していません。横浜保育室に通う子どもは待機児にカウントされないのです。待機児ゼロにこだわり続けるよりも、一時保育や認可外保育室に通う子どもたちも含め、実態に見合った制度、「どこでサービスを受けたいか」という選択を保障するしくみへの転換が急がれます。現在の全国一律の認可保育所制度を大きく変えるのは困難だとしても、まず、横浜保育室のように自治体が独自に運営する制度をより柔軟なシステムに変え、地域から制度改革を進めていくことができるはずです。
子育て世代と年少人口の多い若い青葉区が子育てと仕事の両立支援に先駆的に取り組む意義は大きいと考えます。
町田市との市境にお住まいの方からは、横浜保育室も認可保育所のような自治体間の連携による補助の仕組みが必要という声も寄せられています。東京のベットタウンとなっている青葉区。市域をこえる生活圏の中で、子育てと仕事の両立のための制度が求められています。新たな制度づくりに向けてみなさんの声も、ぜひ、お聞かせください!
*1 「横浜保育室」:独自の基準に基づき補助金を受け運営される保育制度。同様の制度として、認証保育所(東京都)認定保育施設(神奈川県)などがある
*2 年齢別人口データー
15歳未満の年少人口は?(07年1月1日現在)
1位/18区中青葉区47,751人
2位は港北区40,209人
平均年齢に見る青葉区の「若さ」(07年1月1日現在)
2位/18区中:青葉区39.4歳
1位は都筑区の37.5歳