ピノキオ保育園の土屋由美子園長にお話を伺いました。ピノキオ保育園は、藤が丘駅から徒歩3分のビルの2階にあります。現在は、緑区に横浜保育室も開設されています。
藤が丘のピノキオ保育園は、2000年のオープン以来、子育て中の母親支援のために、一時保育、幼稚園との二重保育、学童保育、障がい時保育などを提供し、様々な親子との出合いから次々とニーズを発見されサービスを展開されてきました。しかし、柔軟にサービスを展開するための保育士の手配は大変ですし、保育士のスキルも必要とされます。また、事業の採算性も高いとは言えません。一切の公的補助はありません。それでも、土屋園長は、この認可外保育室で行なわれる母親一人ひとりにに寄り添った保育こそが、本当にやりたかった支援だとはっきりとおっしゃいました。 今でこそ、「家庭で子育てしている母親にも支援が必要」ということも言われますが、ピノキオ保育園の開設当初は、「働いていなくても預けられるんだ」という反響も多く、その声にしっかりと応えてこられました。近隣は、社宅も多く、家族の転勤により引越てきて、独りで子どもを育てる不安を抱えた方も多いそうです。子どもを引き取りに来こられても、なかなか帰宅されず、悩みを話されたり、経験を交換されたりと、保育ルームの一角は、サロンになっていたそうです。「親子のひろば」のモデルですね。
認可保育所も、一時保育を実施することや、地域の子育て支援拠点としての機能を求められる時代となってきました。
利用者と近い関係にある小規模保育室のニーズを捉える力や、柔軟で自由度の高いサービスを提供してきた経験を活かせるといいですね。