保育現場の「自己評価」システムを考える

6日、子ども人権・子ども福祉ネットワーク(子・子ネット)が提案する、保育現場の「自己評価」システムの学習会を開催しました。
子・子ネットでは、小規模保育施設の保育の「質」を保障するための自主管理基準や、相互訪問システムの検討を行なってきましたが、今回は、協力を得た認可外保育室、横浜保育室、認可保育所といった様々な保育の現場で、自己評価の実験を行なってもらい、その結果を持ち寄りました。自己評価システムでは、化学物質への対応も取り上げましたが、
いくつかの化学物質過敏症の子どもの事例が報告されていたことから評価項目としてピックアップしたものです。しかし、化学物質への対応については、高額な検査費用が必要となることや専門性を持った対応が求められるなどの課題もあげられました。
横浜市でも、化学物質の子どものガイドラインづくりは進んでいます。ガイドラインにそった保育施設の提供にむけ、インセンティブとなるような制度がなければ、各園の取り組みはなかなか進みません。
まだまだ、試験的ではありますが、自己評価のプロセスにおける気付きを大事にしながら、現場の方たちと共に、幅広く子どもの人権を保障する制度づくりにむけて活動を続けます。